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ケガについて

骨折

骨折とは直接、または間接的に強い外力が加わり、骨のつながりが途絶えてしまうことを骨折と定義します。一般的にヒビと呼ばれるものも骨折になります。

症状として骨折した部分を押すと強い痛み(限局性圧痛)を感じ、骨折部分からの出血(皮下出血)がみられ炎症による腫脹が出ます。また、転位(骨のズレ)があると外見上、曲がったように受傷部位が変形したり、関節以外での場所で骨が動く異常可動性がみられます。

 

脱臼

脱臼とは、「関節を構成している関節端が解剖学的状態から完全、または不完全に転位して関節面の生理的相対関係が失われている状態」をいいます。

つまり、関節を構成している骨が外れ、元の正常な位置に戻らない状態を脱臼といいます。完全に関節が外れたものを完全脱臼、位置がずれた程度のものなら亜脱臼といいます。いずれも関節を支える靭帯などの組織に損傷が起こっています。

 

捻挫

捻挫の施術の流れ

捻挫では靭帯を損傷するため、関節が不安定になり、きちんと治療を施さないと再負傷(いわゆるクセ)を起こしやすくなります。軽度の捻挫は靭帯の微細な損傷になり、包帯orテーピングによる固定で十分に回復します。中度以上での損傷では部分断裂が認められ疼痛が著明なため、着脱可能なギプス固定をすることによって靭帯を回復させます。

捻挫をしてしまった部位によっては関節の位置を整えてから固定を必要とするため、その時はきちんとアライメント(軸)調整を施し、固定を施します。

 

挫傷(肉ばなれ)

肉離れとは、急激に筋肉が収縮した結果、筋膜や筋線維が損傷することです。損傷の程度により、軽度(筋間損傷)、中等度(部分断裂)、重度(完全断裂)などに分類されます。スポーツをしている際に、筋肉が収縮している時に強制的に引き伸ばされることにより発生することが多く、太もも(大腿四頭筋、ハムストリングス)、ふくらはぎ(下腿三頭筋)での肉離れが非常に多いです。

発生する原因として、筋肉の疲労の蓄積、同じ箇所での再度負傷、ウォームアップ不足、急激な気温の変化、体調不良、拮抗筋とのアンバランス、柔軟性の欠如などが存在します。肉離れの症状として自発痛や運動痛です。強い痛みのために関節を動かせないこともあります。重度の場合は筋肉の陥凹(くぼむ)が確認できます。

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治療として、急性期には速やかにRICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)を徹底します。炎症が治まるのを確認出来しだい物理療法や手技療法により、循環回復させながら拘縮した筋を柔らかくしていきます。また、損傷の程度によりギプス固定、松葉杖による免荷歩行を施します。

 

打撲

打撲とは、身体に何かがぶつかったり、転倒などで負傷する外傷で、一般的には「打ち身」などと言われます。症状として、患部の腫れ、内出血、発熱です。重症度合いにより炎症症状の強弱には大きな差があります。軽症の場合には、初期の時点でアイシングなどを行うことで早期に改善する場合も少なくないですが、筋肉部への強い打撲になりますと、そこに大きな負荷がかかると鋭い痛みが生じたり、骨が皮膚の直下にある部位での打撲になると骨膜損傷が起きます。

骨折をただの打撲と判断して放置し、痛みが引かず来院されて発覚することもあるので、強い痛みや腫れ、内出血がある場合には早急に患部を冷却して来院してください。

 

スポーツ外傷・障害

スポーツによる運動器の外傷(スポーツ外傷)と、スポーツを続けることで起きる身体の障害(スポーツ障害)があります。

 

スポーツ外傷:1回の強い力で起こるケガ

運動中に人とぶつかったり、勢いよく転んだりした場合などの強い外力によって起こるケガです。ケガの原因の背後に身体的な特徴や運動のクセなど身体的問題が無いことから、治療することによりケガの治癒が確実に得ることができます。(後遺障害が少なく、競技復帰も可能となることが多い外傷です。)

 

スポーツ障害:使いすぎ(オーバーユース)で起こる障害

一般的にはそれ程大きくない力が運動器の同一部位に繰り返し加えられることによって起こります。多くの障害には誤った動作の繰り返しや、姿勢などの明らかな原因が見つかりますが、運動方法や運動時間に問題が認められる場合もあります。障害には必ず原因があること、一旦発生すると経過が長くなりやすいことなどから日頃からの身体のケア、治療を心掛け、何よりも予防することが大切です。

 

腱板損傷

腱板は上腕骨に付着する4つのインナーマッスル(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)で構成され、これらの組織を傷めてしまうこと(損傷)を腱板損傷といいます。原因として、

  1. 転倒や、重いものを持ち上げたとき。
  2. 腱の変性が起こり、腱の強度が低下し、肩を使いすぎる。

が、主に考えられます。

症状として、肩関節の可動域が低下し、特定の角度での痛みが出現(ペインフルアークサイン)します。腱板損傷は放置しておくと拘縮を起こし肩が挙がらなくなってしまうため、初期の炎症期には三角巾、包帯・テーピング等で固定を施し、炎症が軽減したら手技療法、運動療法を行い治していきます。

 

インピンジメント症候群

インピンジメントとは「衝撃」という意味です。野球、テニス、水泳やバレーなど、腕を上げる動作の繰り返しによって腱板(棘上筋腱)が炎症を起こすと、これによって変性や肥厚した筋腱組織が腕と肩甲骨の間に挟まれ衝突し、肩の痛みや運動制限を引き起こします。

肩関節前面の痛み、腕を肩よりも高く上げる動作や上腕部の回旋時の痛み、また夜間安静時にも痛みを感じることがあります。当院では、症状に応じてテーピング療法や手技療法を施しています。

 

外側上顆炎

肘の外側の痛みで、上腕骨にある外側上顆という肘部の筋付着部(伸筋腱)の炎症をいいます。腕の使いすぎにより、筋付着部に引っ張る力が加わる事が発症の原因として多いです。テニスをされる方に多くみられるため、テニス肘とも呼ばれ、テニス時にバックハンドで打つとき、物を持つときや雑巾をしぼる動作時に肘から前腕部にかけて痛みがでることが多いです。患部の安静が大切になり、まずは痛みを引き起こす動作を禁止させ、RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)により炎症をおさえます。炎症がおさまったのち前腕部のストレッチ、手技療法を施します。

 

TFCC損傷

TFCCとは三角線維軟骨複合体といい、手関節尺側(小指側)にあります。手関節の尺側を安定させ、衝撃を和らげるクッションの役割を果たします。手首を捻ったり、スポーツによる手首の使いすぎ、加齢での変化(弾力性の低下)により起こる軟骨の損傷をTFCC損傷といいます。手首をついたり、捻ったりする際に痛みが感じます。

患部の安静を保つためテーピング・包帯固定をし、手首のアライメント(軸)調整をすることによってTFCCの機能を回復させていきます。

 

突き指

突き指はすべてのスポーツに起こりえる代表的な外傷です。一般的に突き指と一口に言われますが、分類すると指骨の骨折、脱臼、マレットフィンガーや靱帯損傷による捻挫などが挙げられます。ただの突き指と自己判断し、実際は骨折などを見逃してしまっている事もあり、その場合、治癒までの経過が非常に遅れてしまいます。ケガの程度に関わらず、早めの炎症除去や固定することで早期回復が可能になります。

受傷後、すぐアイシングをして、早めに来院してください。また、時間が経過してからのケガでは、関節の拘縮(固まる)が出現することもありますので、出来るだけ早期の来院をして下さい。

 

ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)

主にバレーボールやバスケットボールなどで、ジャンプや着地動作を頻繁に行ったり、ダッシュなどを繰り返したりするスポーツに多く見られるオーバーユースに起因する膝のスポーツ障害です。膝蓋骨(膝のお皿)周囲にストレスが掛かり、初期はスポーツ後に痛みを自覚し、悪化すると日常の歩行でも痛みを感じます。

サポーターを入れることで痛みを軽減することもありますが、太ももや患部を治療することで根本的な痛みをとることが出来ます。

 

オスグッド・シュラッター病

小学生高学年から中学生位まで、特に運動を活発に行う10~15歳の発育期に多く発症する骨軟骨炎です。痛みは脛骨粗面(膝のお皿の下の膨らんだ所)に現れ、押したり、触れたり、膝の屈伸などで痛みを感じます。膝蓋骨(膝のお皿)と脛骨(すねの骨)の間にある膝蓋靱帯に過剰な力が繰り返し加わり、成長期の柔らかい脛骨粗面が炎症を起こします。

治療は、原因となるスポーツや運動を一時中止し、脛骨粗面に負荷が加わらないように患部に対してのアプローチ、ストレッチやテーピングなどで対応します。

 

シンスプリント

オーバーユース症(使い過ぎ)の1つです。繰り返しのランニングやジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害です。主に下腿内側筋群の疲労による柔軟性低下を脛骨(すねの骨)表面を覆う骨膜を牽引し、骨膜炎を起こし下腿内側の痛みを発症させます。徐々に発生する下腿内側の圧痛、運動痛、腫脹が主症状で、痛みの程度は運動により増強します。

  1. ウォームアップにより痛みが消失するが、運動終了近くに痛む。
  2. 日常生活に支障は無いが、運動中常に痛む。
  3. 局所の痛みは常に存在し、日常生活にも支障がある。

急性期は患部の安静とアイシングや手技療法・固定を行い早期の運動復帰を目指します。

 

アキレス腱炎

アキレス腱とは、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)と、かかとの骨(踵骨)をつなぐ身体の中で一番太い腱です。この部分の炎症のことをアキレス腱炎いい、原因として長時間のランニングや、連続したジャンプ動作の繰り返しによるアキレス腱へのストレス、柔軟性が無い為にアキレス腱が常に緊張して使っているなどが考えられます。つまり、オーバーユースにより筋腱が過緊張を起こしている時に、ふくらはぎの筋肉が急激に収縮した場合、微小な腱組織の断裂が起こり発症します。症状は痛み、腫れ、熱感などですが、慢性的になるとこのような症状が出ず、血行障害などにより、「しこり」などが出現する場合があります。

治療としては、炎症をひかせる為の物理療法(アイシング、光線療法)や、筋の柔軟性を取り戻す為の手技療法・運動療法、テーピングによる補助を行います。

 

足底筋膜炎

足底筋膜炎とは、踵の骨と足趾(ゆび)を繋ぐ足底筋膜が炎症を起こした状態です。主な原因として、マラソンやジャンプを多用するスポーツに多く、足底筋膜に繰り返しストレスが掛かることによって発症します。歩行時の痛み、悪化すると立っている時にも強い痛みを感じます。
足底筋膜の負担を軽減させるよう、足首のアライメント(軸)調整、テーピングによる足底アーチの補助を施し、症状を改善させていきます。

 

外傷後の関節の拘縮

「拘縮」とは関節可動域の障害を言います。ケガ(骨折、捻挫など)を負った後、治癒過程での癒着や、固定(動かさないこと)による関節可動域の低下のことです。重症度により固定の期間は長くなりがちなので、拘縮が起こる可能性が大きいですが、当院では外傷の固定の際に取り外しが可能な固定材料(熱可塑性)を用いて動かしてもいい関節に刺激を与え、出来るだけ拘縮が起こらないよう、「リハビリ」と平行しながら完治を目指していきます。

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